女性公務員ってどう?市役所勤務ワーママが本音で語るメリット・デメリット

公務員

こんにちは!
公務員ワーママの持田ゆずです。

仕事と育児の両立は、ワーママにとって永遠のテーマです。
常に時間に追われてへとへとの毎日。負担を少しでも軽くするために、子育てに理解のある職場で働きたいですよね。

子供を産んでも働き続けたい!
公務員は子育てしながら働きやすいって聞くけど、本当かな?

仕事と子育ての両立に悩んでいて転職したい……
公務員として働くママの体験談を聞きたい!

結論から言うと、公務員は職員の育児を支援する制度が充実していて、子育てをしながら働きやすい職場です。

この記事では、公務員歴12年ワーママ2年生の私が、ワーママが市役所で働くメリット・デメリットを実体験を踏まえながら解説していきます。

【女性公務員】ワーママが市役所で働くメリット

【女性公務員のメリット①】出産の8週間前から産前休暇を取得できる

公務員は出産予定日の8週間前から産前休暇をとることができます。

労働基準法が定める産前休暇の期間は出産予定日の6週間前。
公務員は一般企業で働く女性より2週間も早く休暇に入ることができるのです。

さらに産前休暇・産後休暇は有給休暇なので、給与が満額支給されます。
支給条件を満たしていればボーナスも貰えますよ。
出産前後は何かと物入りなので、安定して収入があるのはありがたいですよね。

大きなお腹で仕事をするのは大変だったので、出産の8週間前からしっかり休めて安心しました。

【女性公務員のメリット②】女性の育休取得率はほぼ100%

総務省が実施した調査によると、令和3年度の女性地方公務員の育児休業取得率は政令指定都市で100%その他市区町村で99.4%です。

市役所では、女性が妊娠したら産休・育休をとって復帰するのは当たり前という雰囲気が作られています。私の職場でも育休取得率は100%です。
産休代替職員の雇用などで業務をカバーする体制も整っているので、安心して育休を取得できます。

また、公務員は子供が3歳になるまで育児休業を取得できます。
育児介護休業法では、原則子供が1歳になるまで育児休業を取得できると定めています。
公務員は民間企業より2年も長く育児休業を取得できるのです。

令和3年度の調査では、女性の地方公務員の7割が1年超、うち3割が2年を超える育児休業を取得しています。子供が小さい頃はそばにいてあげたい人は公務員がおすすめです。

ただし、育児休業手当が支給されるのは、原則子供が1歳になるまで
1歳以上になると収入が全くなくなってしまうので、貯蓄や資産運用、家計管理は必須です。

【女性公務員のメリット③】子供が小学生になるまで短時間勤務が可能

子供が3歳になるまで短時間勤務ができる企業は多いですが、公務員は子供が小学生になるまで短時間勤務を利用できます。
小さな子供がいると出勤前も帰宅後もやることが多くて、常に時間に追われています。
勤務時間を少しでも短くできれば助かりますよね。

地方公務員の短時間勤務には「育児短時間勤務」と「部分休業」があり、いずれかを選択して利用します。2時間以内の短縮なら部分休業、それ以上短縮するなら育児短時間勤務です。
勤務時間を短縮した分給料は減ってしまうので、家計の収支をしっかり把握しておきましょう。

私は部分休業を1時間だけ取得しています。
給料は減ってしまいますが、子供と過ごす時間が増えて心の余裕ができました。

【女性公務員のメリット④】特別休暇が充実している

公務員の休暇制度は非常に充実しています。
産前休暇・産後休暇をはじめ、妊婦検診を受けるための休暇子供の看護のための休暇も有給で取得できます。
つわり休暇や、通勤ラッシュを避けるための通勤緩和休暇を設けている自治体もありますよ。

保育所に通い始めると子供はすぐに体調を崩してしまいます。
我が家も看護のための休暇に何度も助けられました。

特別休暇は各自治体が独自に定めるため、内容は勤務先によって異なります。
休暇に関する規則は自治体のホームページに掲載されているため、気になる自治体を調べてみてください。

【女性公務員】ワーママが市役所で働くデメリット

【女性公務員のデメリット①】残業・休日出勤が意外と多い

市役所は残業が少なくてホワイトな職場というイメージがありますが、残業や休日出勤が多い部署があります。
私も忙しい部署に所属していた時は、日付が変わるまで仕事をしていました…。

また、休日に開催されるイベントのスタッフをすることもあります。
子育て中だと配慮はしてもらえますが、大きなイベントや選挙のときには出勤せざるを得ません。

周囲のサポートを受けたり、ファミリーサポートやシッターを利用したりして乗り越えましょう。

【女性公務員のデメリット②】災害が発生すると仕事が忙しくなる

災害対応も市役所の大切な仕事です。
避難所開設や避難誘導、被災状況の把握など、業務内容は多岐にわたります。

災害が発生すると、その規模に応じて職員が召集されます。
災害が発生したタイミングによっては、夜間や休日でも対応が必要です。

子供が小さいうちは配慮してもらえますが、大規模な災害が発生するとそうも言っていられません。とにかく人手が足りないのです。

災害時には保育園が休みになることがあるので、子供の預け先を家庭内で相談しておきましょう。

一度大きな災害の対応をしましたが、あの嵐のような現場で「帰ります」はなかなか言いにくいですね…。

災害が終息しても、災害復旧業務のためしばらくは残業の日々です。

【女性公務員】市役所職員の仕事と育児を両立できる人

これまでの経験から、市役所職員の仕事と育児を両立できる人の特徴は次のとおりです。

  • 育児をサポートしてくれる人が近くに住んでいる人
  • シッターなどを活用して育児を外注できる人
  • 子供が小さいうちはそばにいたいが、小学生になったら仕事に打ち込みたい人

制度が整っていて子育てしやすい環境の公務員ですが周囲のサポートなしで仕事と育児を両立させるのは難しいです。

私の住んでいる自治体は田舎なので両親や義両親と同居している人や近隣に実家がある人が多く、子供の送迎や看病を親に任せて働いています。

また、短時間勤務は子供が小学校に入学するまでしかとれないので、小学生になったら学童保育を利用するなどの対策が必要です。

こうした制度をしっかり活用できる人は、公務員の仕事と育児を両立しやすいでしょう。

まとめ

公務員は職員の育児を支援する制度が充実していて、子育てをしながら働きやすい職場です。
特に市役所職員は転居を伴う転勤がほとんどないので、女性でも長く働き続けることができます。

自治体の規模によって業務量やマンパワーが異なるので育児中の職員へどれだけ配慮してもらえるのかは一概には言えませんが、どの自治体も制度が整っていることは確かです。
私の務める自治体は人口5万人未満の小さな市なので、人手不足ゆえに配慮してもらえなかった場面もあります。それでもこの恵まれた制度があるからこそ、仕事と育児を両立できています。

公務員として働くためには公務員試験に合格しなければなりません。
独学で合格する方もいますが、効率よく勉強するなら公務員講座を受講しましょう!
特に専門科目は行政・法律・経済の知識を問われるため、独学では理解しにくい部分があります。
試験のために学んだ知識は実務でも役立ちますよ。

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